化粧品の動物実験から離れることを選択した企業

化粧品(薬用化粧品含む)の動物実験については、1980年代から国内でも反対運動が盛んになっており、さらに2002年からは化粧品動物実験に反対するデモ行進(SATC主催)が開催されるなど、運動は大きくなっていました。そして2013年にEUでの完全禁止が施行される年から、日本企業は化粧品の動物実験廃止を決定し公表するようになりました。

化粧品の動物実験に廃止を決定した企業一覧

2009年3月日本メナード化粧品化粧品の動物実験廃止(2015年4月CFBとの交渉で廃止を決定、公表)
2013年2月資生堂他社委託も含む化粧品の動物実験廃止を決定
※JAVAとの交渉で廃止を決定、公表
2013年3月マンダム化粧品の動物実験廃止を公表
※JAVAとの交渉で廃止を決定、公表
2013年上期コーセー化粧品の動物実験廃止(2014年9月公表)
※CFBとの交渉で廃止を決定、公表
2015年1月ポーラオルビスHD化粧品の動物実験廃止
※CFBとの交渉で廃止を決定、公表
2015年3月ノエビアHD化粧品の動物実験廃止を公表
※CFBとの交渉で廃止を決定、公表
2015年3月花王グループ化粧品の動物実験廃止(2015年4月公表)
※CFBとの交渉で廃止を決定、公表
2015年6月富士フイルム化粧品の動物実験廃止
2015年秋花王グループ新たな原料調達で化粧品の動物実験の有無を書面確認することで「動物実験していない原料調達」の徹底
※CFBとの交渉で廃止を決定、公表
2016年1月ロート製薬化粧品の動物実験廃止
※CFBのキャンペーン、その後交渉で廃止を決定、公表
2018年3月ヤクルト本社食品分野も含め動物実験廃止
※CFBとの交渉で廃止を決定、公表
2019年3月ピアスグループ化粧品の動物実験廃止(2018年12月公表)
※CFBのキャンペーン、その後交渉で廃止を決定、公表
2021年6月ホーユー化粧品の動物実験廃止
※CFBとの交渉で廃止を決定、公表
※ただし輸入化粧品に対して動物実験を課している中国への輸出や、化粧品による事故が発生した場合の原因究明を除く

日本の大手は自主的に廃止を決定、公表してきたわけではなく、消費者と、私たち市民団体の声があってこそ、廃止を決断してきました。企業が倫理的な選択をするためには、皆さんの声が重要であるということです。


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